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「丸」、かなり前の号の感想 [書籍]

いったい何時の話??
・・・という話ですが、雑誌「丸」2011年2月号の話です。


※念押し注・最新号ではありません、数年前の雑誌の話です!



この号の特集は、「大空のサムライ・海軍戦闘機隊搭乗員の伝説」。

苗字だけで失礼しますが、坂井、西澤、笹井、林、角田、柳澤の各氏のエピソードと、
台南空司令・斉藤正久氏の遺稿が載っております。
(斉藤司令に関しては、編集後記にも詳しい経歴が書いてありますヨ。)

文面自体は新しいものではなく、その搭乗員の戦歴を要約したような感じで、
これを読むと、もっと詳しく書いてある書籍『大空のサムライ』等が読みたくなります。
ちょっと物足りない^^;


でもこの号のメイン(と言っていいですよね)は、笹井醇一中尉のアルバムです。
5ページ分(^^)。
このアルバムが見たくて、何年ぶりかに「丸」を購入しました。

といってもよく見る写真が多かったですが、小学生頃の写真や、笹井中尉葬儀の写真なども。
この葬儀遺影の写真は見たことがない礼装姿なので、もっと近くで見てみたいな。
兵学校時代にご家族と撮っている写真のお若い女性は…、
説明が無いですが、お姉さんか妹さんですよね?お顔、似てますよね?
この時の写真はご家族と一緒にいるのに、当たり前ですが葬儀の時の写真には彼の姿はない…。
なんだか私も寂しくなりました…。

それにしても、あらためてじっくり写真を見てみて、凛々しい方だなと思いますね。
頭の形まで凛々しい形だな、と(^^)。


私は今までに、ブログ記事中では一番好きな搭乗員を言ったことがなかったと思いますが
(↑読み返していないので定かではない)
一番好きな搭乗員は、実はこの笹井醇一中尉です。
彼のいろんなエピソード、すごく尊敬しております。
こんな人が上司に居たらいいな~(^^)。兄弟でもいい。


菅野直大尉も大好きなんですが、実際に目の前にいたら、
私はたぶん菅野大尉には付いていけないと思っています(笑)。
でも笹井中尉は気が合いそうだと、そんなイメージがあります(^^)。←勝手な想像


ところで、笹井"中尉"・菅野"大尉"と言っていますが、実際は笹井中尉の方が先輩ですよね。
ほんとに早く亡くなってしまったんだなぁ…と実感します。
記事中にも書いてありましたが、笹井中尉がもっと長く戦えていたら…と思いますね。
笹井隊長とか…、どんな感じだったでしょうか…。
余談ですが、私は菅野大尉などは "菅野さん" とさん付けで言ったりしますが、
笹井中尉は絶対、笹井「中尉」です(^^)。
これが一番しっくりきます。



さて、この号で他に気になった記事は~…、

「WWIIイラストTシャツ」の、坂井、西澤、太田氏の敵基地上空での編隊宙返り柄Tシャツ(136P)。
宙返りをした日付まで入ってるんですね。
このエピソード大好きなので、欲しいなーコレ(笑)。結構マニアックな場面ですよね。
英語表記なのがなんとなく悔しいんですが^^;、日本語で書いてあっても変かもしれない、かな。



他には、空自のF-2戦闘機の写真がカッコイイ(8P)。
やっぱのこの青色は綺麗だと思います。戦闘機らしくない、…感じ。
"「三菱」F2-A" って書いてあるのも素敵。零戦と同じ「三菱」~(^^)。
飛行中の機を下から見た写真も、タンクやらミサイルやらがいっぱいで、
いつも見ているF-15と違い、この密集感が良いです。


あとは、海自の潜水艦「けんりゅう」の後姿の写真(54P)。
モノクロですが、これはいい写真だ。
これ、艦首が持ち上がってるのかな?異様な角度でなんか惹きつけられます。
そしてあらためて、潜水艦も結構大きいなー…と。
この「けんりゅう」、もしかしたらこの間呉で見てるのかもしれないな~どうなのかな~(^^)。
就役すると名前や艦番号が消されてしまうって、なんかプロ!仕事人!って感じ。



たまに古い雑誌を読むと、なんか新鮮で面白いですよね(^^)。




余談ですが・・・、


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「歴史街道」 2012年11月号 [書籍]


歴史街道 2012年 11月号 [雑誌]

歴史街道 2012年 11月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2012/10/06
  • メディア: 雑誌



この号の総力特集は、『紫電改と343航空隊「剣」」 死闘に挑んだエースたち』。


本屋へ行ったら目に飛び込んできた「紫電改」と「343」という文字。
パラパラとめくってみると、初めて見た写真や、いつも見ていた写真のハッキリ&拡大版や、
写真隊員の全氏名などが…。迷わず購入です!(ちなみにこの特集しか読んでません…)


内容は、
元搭乗員の回想、紫電改の機体解説、343空の創設や活躍、(「剣」の)初代3隊長のこと、
343空歴戦搭乗員紹介や、大きめの写真など。
今まで読んできた343空の本とあまり変わらないと思いますが、
要約された感じで満足度はかなり高いです。


この雑誌で一番興味深かったのは、戦闘301飛行隊集合写真の全隊員氏名。
この写真自体は今までもいろんな本に載ってましたが、
全員のお顔と照らし合わせて氏名を記載したのは初めてのようです。
私には初めて聞くお名前がほとんどですが、親しみが感じられてなんだか嬉しいですね。
写真も見開き2ページ使ってて大きくて良いです。
(前からずっと思ってたんですが、この写真の菅野直大尉、左手が無いように見えませんでした?
ちゃんとありますね^^。←あたりまえ)
戦闘701と407もいつか全員分かるといいのにな。

他には、林喜重大尉の見たことがなかったアップ写真もあり、充実です。



ハードカバーの本や文庫本を最初から読むには長すぎるなーという時には、
この雑誌はいいです。私も久しぶりにこの雑誌で343空のことを読みましたが、
そうするとまた文庫本なども久々に読みたくなります(^^)。




余談ですが、少し前に雑誌「歴史人・零戦の真実」の感想を書き、その時に、
『343空もこんな本あればいいな~』と書いてるんですが、アッという間に叶いましたね^^;。

じゃ次の希望として…、202空の空戦記が読みたいなー^^。 と言っておこう…



他の想いは、この続きに畳みます…


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歴史人別冊「零戦の真実」 [書籍]


歴史人別冊 零戦の真実 (ベストムックシリーズ)

歴史人別冊 零戦の真実 (ベストムックシリーズ)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 2012/07/02
  • メディア: ムック



久しぶりに買いました、零戦本。


こういう零戦の解説本は私は過去に買っていますが、
今回のこの本、性能のページが結構わかりやすい。
カラー解説と簡潔かつ比較的大きめ文字のせいでしょうか。
レイアウトもなんか見やすかったです。
で、どのページも結構写真が大きくて良いです。
初心者(…は?)にはとても読みやすかった(^^)。


前半の、各戦闘を再現したCGのページは、”本物好き”の私には物足りなかったかな。
写真がないからこうするしかないんですけどね。
でも画であってもやっぱり零戦の形はカッコイイ。


後半の、”現存する零戦”もよかったです。
(私がすでに持っている本はとても古いので、現在の情報は嬉しい。)

空に浮かぶ機の写真はドキドキする。音が聞きたーい。
それにしても、復元された零戦って日本に結構あるのですね。
あの灰色の21型が見たいな~。
そしてどこにも無さそうですが、2機以上並んでいるところ見てみたい…(夢)。


ライバル機(米軍)のページもありましたが、すみません全く読んでいないです(^^;)。
昔も現代も、他国の旗つけた機に興味が持てない…(^^;)。


そして、何人かの(お馴染みの)搭乗員も少しずつ紹介されています。
これもよかったです。”特集者”の写真が大きめなのがいい!


お値段も手頃だし、満足な雑誌でした(^^)。
こんな感じで台南空とか紫電改の343空特集、作ってくれないかなー。


続きはこちら。 もう少し雑感あります。


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「蒼空の器」 [書籍]


蒼空の器―若き撃墜王の生涯 (光人社NF文庫)

蒼空の器―若き撃墜王の生涯 (光人社NF文庫)

  • 作者: 豊田 穣
  • 出版社/メーカー: 光人社
  • 発売日: 2009/08
  • メディア: 文庫


二五一空や三四三空で活躍した戦闘機パイロット・鴛淵孝大尉の生涯を描いた作品。
著者はその彼と海兵同期である作家・豊田穣 氏。

途中途中で、実話を元に脚色して書かれたと思われる”物語”っぽい要素のものが
入ったりしますが、鴛淵氏の肉親や幼稚園・小中学校時代の同級生の証言もあり、
とても読みやすい本でした。同級女子視点の鴛淵像も興味深かったです。

兵学校時代のことも、著者が同じ時に同じ場所で学んでいたのだからリアリティがあります。
ましてや四号生徒(一年目)時代のことは、著者は鴛淵氏と同じ分隊で四六時中一緒にいた
であろうから、”物語”調で描かれてはいますが信憑性もうかがえるし、却ってその”物語”が
面白かったです。その同期達のキャラクターも著者が実際に見たものであり、当時の若者の
ドキュメンタリー本を読んでいる気にすらさせてくれます。

この兵学校時代には、後に全国的に名が出ることになる、特殊潜航艇の九軍神・広尾彰氏
(鴛淵氏と同期同分隊)や、”大空のサムライ”の笹井醇一氏(鴛淵氏の四号時の対番)なども
出てきます。
「あ、こんなところで彼らはこんな風に接触してたんだ」と、そこも興味深いです。

ただ残念なのは、戦地での様子です。
実際には未帰還である鴛淵氏や笹井氏の最後の様子が、それを目の前で見たように
”物語”になっているのです。
ここまで物語にしなくてもよかったんじゃないかな~・・・・惜しいです。

著者が、鴛淵氏が子供の頃に毎日通ったであろう橋を眺めて「貴様の愛国の情熱に燃えた
生涯を書き残すぞ」と誓うところは、著者にそう思わせた彼(鴛淵)の人柄が垣間見えた気が
しました。通して読んでみて、この人はほんと欠点がないのではないだろうか・・と思わずには
いられません。四年間寝食を共にしていた同期達の証言こそ本物だと思うのですが、
その誰もが大絶賛です。「彼を殺した戦争が憎い」と”軍人”さんが言うくらい・・。


この本を読んだ経緯など


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「ラバウル空戦記」 [書籍]

編者 : 第204海軍航空隊
発行社 : 朝日ソノラマ
発売日 : 1987年3月
メディア : 文庫

204空隊員たちの、証言と記述をまとめた同隊の記録です。
六空時代やラバウル進出、204空に改称、ガダルカナルの死闘、山本五十六長官の護衛、
隊員が書いていた日記、戦闘機がない基地の様子、ラバウルからの撤退、その後・・など。
写真は一切ありません。
(ちなみにこの本、もう販売されていないと思います)

これはとても読みやすくて、何度も読んだ本の一つです。
“著者” ではなく “編者” となっているとおり隊員たちの証言をまとめた形なので、
感情混じりで台詞なども書かれており、日常から戦闘のこと、仲間が行き絶える様子、
漂流中の生々しい体験、などが在り在りと目に浮かびます。
搭乗員であったり整備員であったり兵器員であったり、たくさんの人の目線です。
なので登場人物も上から下までたくさんです。基地全体を見渡している気分にさせてくれます。
整備員と搭乗員の垣根のない友情もあって、みんな一緒になって戦っているんだなぁと
あらためて思いました。

戦闘が出来ない日の冒険のようなエピソードもちょっと面白く、豚捕獲作戦や、
敵機捕獲のくだらない仕掛け(笑)を真剣に作ってみたら間違って味方がひっかかってしまったり、
観光客のようにその土地の風習に感心してみたりと、人間はどこにいても人間だなーと
思ったりもしました・・(^^;)。

ラバウル戦闘機隊の撤収の様子が書かれた箇所は、寂しい気持ちにもなりました。
最後の日に、違う飛行場を使う一式陸攻が名残惜しそうに何回もこの上を旋回して
飛び去ったというのが涙を誘います。
台南空が最初にやってきて生まれて以来、たくさんの隊の出入りがあり、そして幕が下りる。
いったい何人(戦死者)をこの地に残すことになったんだろう、と・・。


私が204空の本を手に取ったのは映画「零戦燃ゆ」を観たのがきっかけなのですが、
これを読んで一番印象深かったのが、宮野善治郎大尉の最後です。
この本には杉田二飛曹(映画でいったら主役の浜田)から聞いた話としてご家族に最後の様子を
伝えた文が紹介されているのですが、まさに映画のとおりだったのです。
集合場所に集まりが遅いのを心配した宮野大尉が戦闘区域に戻っていったのみて、
杉田二飛曹もすぐあとを追ったが、上から敵機が現われ一瞬で宮野機が見えなくなった・・・。
最初読んだ時、まさに映画のあの場面が思い出され「あれは状況もその時の人物も
結構忠実に作られていたんだ」と妙に納得したのを覚えています。
(あれ?映画は森崎中尉を案じて・・でしたっけ??そういえば主役(浜田=杉田氏)の最後も
事実に近い描かれ方でしたね。)

「乾いた戦場にあっても失われないみずみずしい人間の心を読み取ってもらえたら
祖国と愛する人のために散った者への供養になる」とプロローグにありましたが、
それはそれはもう、十分読み取れる本でありました。

  rabaul204.jpg

あと、ひとつ、ん?と思った箇所も・・!

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「サムライ零戦記者」 [書籍]


サムライ零戦記者―カメラが捉えた零戦隊秘話 (光人社NF文庫)

サムライ零戦記者―カメラが捉えた零戦隊秘話 (光人社NF文庫)

  • 作者: 吉田 一
  • 出版社/メーカー: 光人社
  • 発売日: 1994/08
  • メディア: 文庫


海軍報道カメラマンの視点で書かれた海軍航空隊の記録のような感じです。
「大空のサムライ」の台南空のこともたくさん出てくるので、
これも”大空のサムライ”を読んだら、絶対合わせて読みたい本です。
こちらはある意味第三者から見た航空隊記なので、とても新鮮味を感じます。
著者の吉田氏はまんべんなくいろんな隊員たちを見ており、
彼等が軍人ではない時の姿なんだろうな~というものも多く、
搭乗員視点の戦地記録とはまた違った印象で、興味深いです。

吉田氏らもカメラが武器、とあちこち飛び回ります。
軍の厳しい上下関係とか規律とは異なる仕事のせいなのか、
ちょっと、ほんのちょっと下品だな~と思う言葉などが出てくるので、
読んでいて少しハラハラするところもありました(^^;)。
が、軍人さんの方もそういう人が周囲にいると、気分転換になっているのだろうなというのも
見られます。彼には気軽に愚痴を零したり本音を言ったりしていたようです。
そういうのをみて、なんとなく自分まで癒されるのを感じました。
以前、自衛隊におられた方に、敷地内で一般人を見かけるとそれだけで嬉しくなると
いうのを聞いたことがありますが、吉田氏も隊員たちにとってそんな存在だったのでしょうね。
“大空のサムライ”ではみられなかった笹井醇一中尉の別?の姿の記述もありました。
士官だけの酒の席での姿なので、これは坂井三郎氏でも見ることはできなかっただろうし、
著者の立場ならではの場面だったなと思います。

そして思ったよりこういう報道班員は隊で大事にされるのだなーとも思いました。
あんな戦場でお客さん扱いがすごく不思議な感じで・・(^^;)。
そして報道員の方々も、ほんと命がけでシャッターをきっていたのがわかります。
自ら危険な飛行機に乗り込んでいたりしたのですね(本当に危険だと軍から拒否されますが)。
プロ意識がそうさせるのだろうけど、そのおかげでこのような記録が残っているのだなー、と。
もしかしたらもっと大きな記録も、飛行機などと一緒に散っているのかもしれません・・・。


そして一つ、「・・あれ?」と思ったことが・・・。

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「大空のサムライ - 戦話編」 [書籍]


戦話・大空のサムライ―可能性に挑戦し征服する極意 (光人社NF文庫)

戦話・大空のサムライ―可能性に挑戦し征服する極意 (光人社NF文庫)

  • 作者: 坂井 三郎
  • 出版社/メーカー: 光人社
  • 発売日: 2003/04
  • メディア: 文庫


↑ 私が持っている本はハードカバーで、タイトルは「大空のサムライ 戦話篇」です。

大空のサムライ」、「続・大空のサムライ」を読むと、次に読みたくなるのがこれです。
"戦話"といいながら空戦が主なお話ではなく、勝負の心構えというか、日々精進というか、
現代にも通ずる生き方のヒントのような・・。そんな感じで野蛮なものではありません。
もちろん、弾の飛び方とか空戦テクニックとか、筆者が戦い抜いた方法・訓練なども
書かれていますが、こちらも仲間との日々のエピソードがたくさんあり、
その中から教訓を与えてくれています。
なるほどな~と共感する箇所もたくさんありました。

私がこの本で一番好きなお話は、坂井氏が38年ぶりにラバウルを慰霊に訪れる
最後の章です。ここは冒頭から涙なしには読めません。
読んでいる自分も、頭の中で自然にあの仲間たちの姿を探してしまいます。
坂井氏からすると、きっと本物のタイムスリップだっただろうなぁと思います。
たとえ、その場所にはもう仲間は誰もいなくても・・・。

この章の一番最初に、ラバウルの花吹山をバックに撮った写真が2枚載っています。
(↑私の持っている本での場合。文庫の方は未確認。)
台南空時代のものと、その38年後に同じ場所で撮ったものです。
この2枚の写真のことは本文にも書かれていますが、
これを見比べると、私もとても不思議な気持ちになります。
分かってはいるのに "坂井さん以外みんなどこ行っちゃったんだろう・・" と思い、
なんだかとても寂しいのです・・。
それにしてもこの台南空の写真、どなたが撮られたのか存じませんが(知りたい)
現代で「大空のサムライ」を読んだ者からすると計ったかのようなメンバーではないかと・・。
こんな本が出るのが分かってて撮ったような面子です。
どういう経緯でこのメンバーだったんだろう~誰が撮ろうって言ったんだろう~・・。
5人の中に士官(笹井中尉)が一人だけ混ざっているっていうのも、
なんか微笑ましく見えて大好きな写真です。


坂井氏ははここで連合軍の慰霊碑も訪れています。
そして最後に、この38年後の場所に立つのは自分じゃなく、
もしかしたら他の仲間だったかもしれない、とおっしゃっています。
なんとなく心に残った言葉でしたが、筆者は本当にどんな気持ちだったのだろうと
思わずにはいられませんでした。

この本は、最初の「大空のサムライ」たちと絶対合わせて読みたい本です。
"大空のサムライ" シリーズって、こういう時代の話なのに、
読み終わると寂しいながらも暖かいものが感じられ、変な言い方かもしれませんが、
ほっとします。本当に大好きです。

 ↓私所有の本の表紙です。"戦話"の文字位置が変わったみたいなので載せておきます。
  (でも小さすぎて肝心の部分が見えない・・そして未だ帯は外せず・・)
 samurai-senwa.jpg
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「江田島海軍兵学校 (別冊歴史読本)」 [書籍]


江田島海軍兵学校―写真で綴る江田島教育史 (別冊歴史読本 33)

江田島海軍兵学校―写真で綴る江田島教育史 (別冊歴史読本 33)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 新人物往来社
  • 発売日: 2008/12
  • メディア: 単行本


本屋へ行ったら目に飛び込んできた「江田島」という大きな字。←目立った
これは手に取らないわけにはいかない!と、眺めてきました。


中身は写真集のような感じでした。海兵生徒の日常写真。
行進や体操や食事や座学、水泳、飛び込み、遠泳、演習、就寝前のひととき、など。
勝利の基礎」の写真バージョンですね。
でもこっちの本には、平日や休日の日程がタイムテーブル式に表になったものもあって、
興味深かったです。
一人分の食事写真も "へぇ~~" っと思って眺めました。(味噌汁とパン、か・・・・と。)
他に、兵学校の歴史や歴代校長や草鹿任一校長のこと、著名な卒業者、期別の戦死者数、等、
いろいろ詳しい解説もあり。

それから、海自幹部候補生学校・第一術科学校のカラー写真。
海兵時代の写真と比較するような現在の学生さんの課業写真があり、
あぁ~やってることは一緒だな~と、そこがなんだかすごく面白かったです。

そして建物や敷地内のカラー写真もたくさん。ほんと、綺麗なところですね。
見るたびに思いますが、まるでこの一帯だけ昭和初期のようです。
今もエアコンやパソコンやテレビなんてものはなさそう!
海兵生徒(現在も?)が駆け上がったという階段も、私は初めてカラーで見たかな。
木がツルツルに光ってて、すごく威圧があって重厚。でも思ったより幅が狭かったな・・。
この階段、見学に行っても一般人は見られないのでしょうかね?これナマで見たい(>_<)。

江田島にある、海兵ゆかりの場所も載っていました。
ココ、すごく行ってみたい。町中をゆっくり散歩するだけでも感動しそうです。

と、いうように、なかなか良かったです、この本。
でも、こういう本はすでにいくつか出てますよね(私は持ってませんが)。
なので海兵関連の本をお持ちの方なら、内容はかぶるかな?

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「海軍航空隊始末記」 [書籍]


海軍航空隊始末記 (文春文庫)

海軍航空隊始末記 (文春文庫)

  • 作者: 源田 実
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1996/12
  • メディア: 文庫


「最後の撃墜王」の中で度々引用されていたので、購入してみました。
著者は、真珠湾攻撃やミッドウェー海戦などの参謀・源田實氏。
兵士ではなく、参謀の目線で書かれた本でした。
なので史実の詳しい解説を読んでいるような感じです。
もちろん彼も”現場”におられるのですが、目線が違うと、
なんというか、あっさりしているな~というような感想です。

そして私はミッドウェー海戦というものを、正直初めて詳細に認識した気がします。
(↑海軍に興味を持って何年経ったんだ?(^^;)。なんだか悔しいので今まで避けてきた。)
でもこの本の中では、空母は被弾で戦闘不能になったけど、沈んでいないのです!
赤城に乗っていた著者が現場から離れたのもあるけど、彼は参謀なので
次の作戦に取り掛かったりしたため、被弾した空母の最後までが書かれていません。
思わず別の本で、この4隻の空母は最後はどうやって沈んだのか調べました(^^;)。
と、いうように(?)人情話等が少なめです。ここはちょっと私的に残念かな。
その代わり上の方の動向は詳しいので、そういう本でした(←なんか曖昧な言い方‥)

そして最後は紫電改・三四三空の場面へ。
ここからは幕僚ではなく司令として、直接隊員に接していたせいか、
前出に比べて生身の話が多くなります。
内容は”最後の撃墜王”や”紫電改の六機”とかぶりますが、
こっちは本物の三四三空司令の目線なので、なんとなく親近感が持てました。

この本は参謀目線という、私が今まであまり読んだことのない本でした。
全体的にみて、「勉強」ができる本かなーと‥。
私には(特にミッドウェー前までは)少し難しめでした。
でも、この本からまた、”この人について知りたいな”という発見もありましたし、
ミッドウェーで沈んだ空母のことを、建造から最後まで詳細に知りたいな、とも。


実はこの本、購入したのは確か2、3年前。
最初の方が退屈でなかなか読み進められず、チビチビと読んでました(^^;)。
でも最後まで読んでみて、なかなか興味深かったかなと思います。
(終わり良ければすべて良し‥)

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「日本海軍史(別冊一億人の昭和史)」 [書籍]

発 行 毎日新聞社
発行日 1979/ 7

私の、一番最初の「海軍教科書」だったと思います(^^)。
当然ながら海軍のことが万遍なく載っています。
今も本屋で海軍史のような本を度々見かけますが、私にはこの本が一番見やすく分かりやすいです。例えば ”〇〇型戦艦” というような専門書ではないので、内容が深くなりすぎずサーっと読めます。といっても排水量・速力など結構詳しく載っています。竣工・沈没(場所)年表のようなものもあったりして、ちょっと知りたいなーと思った時にはとても便利でした。海軍軍歌集も載ってます(笑)。コラムも面白い。解説っぽくないのもいいです。見たまんまといった感じ。古い本なので、体験記が働き盛りの人ばかりなのも、なんだか新鮮味がありました。
内容はほとんど写真で、海兵団、兵学校、機関・経理学校、予科練、予備学生、遠洋航海、軍艦・飛行機一覧、大将一覧、年表、10大事件、絵葉書、軍服などなど‥。ほんとアルバムっぽくて近年見ない本ではないか、と。

私が一番「ほぉ~」と思ったのは、カラーで載っていた昭和13年の八雲・艦内新聞。海兵を卒業したばかりの少尉候補生を乗せて遠洋航海に出た時のものです。ちょっと字が小さいのと、カナ混じり文なので読みにくいのですが、あれを読んでいるとカラーのせいもあるのか、今現在のことのような錯覚が起きます(^^;)。皆さんがそれぞれの配置に付いて仕事してそうな‥そんな感覚。その記事に「祝御卒業」とあり卒業生の名前が書き出されているのですが、其の中に、豊田穣さんが書かれた同期・鴛淵孝大尉の半伝記? (蒼空の器)に出てきた、豊田氏の先輩にあたる方のお名前も発見。”地方広報誌に近所のお兄ちゃんを見つけた気分” になりました(←変な感想)。あのホヤホヤの候補生もたくさんが戦死されたんでしょうか‥‥。

余談ですが、この1億人の昭和史・別冊シリーズは、他に陸軍史、航空史、特別攻撃隊があるようです。我が家にはこの海軍と特攻しかないのですが、購入してきたのは私ではなく父。私がこういうものに興味を持つかなり前のことです。なぜこの2冊なのか父も覚えていないとのこと(あったから買った、みたいな。特に海軍に興味もないらしい)。とはいえ、私がこういうものに興味を持ってしまったなんらかの原因であるのは間違いない(興味を持った理由は本人も思い出せず‥)。陸軍さんはともかく、航空史の方は買っといて欲しかった!見てみたいなー。

    kaigunsi.jpg
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